天使のシュートと悪魔のパス

(ポイント表)

スーパーシュート+2/シュート+1/ドリブルで一人抜く+1

最終ラインのディフェンダーのウラを取るスルーパス+2/足元へのタテパス+1

ヨコパス±0/シュートにつながるラストパス+1

敵を背負ってのバックパス-1/前方へターンできるときのバックパス-2

相手ゴールキーパーのミス+1~4/相手ディフェンダーのミス+1or2

 

敵陣にて、加算して4ポイント以上を積み上げられると得点の可能性が高まる。

 

ゴールを目指してプレイ選択をするときに、上記のポイント表を頭に入れて、加算して4ポイントになるよう組み合わせると得点に近づくはずだ。つなぐだけが目的のパスを減らし、得点へと結びつく効果的なプレイが何なのか判別できるようになる。ゴールを常に意識したプレイの優先順位を高めるのだ。

例1) (足元へのタテパス+1)+(シュートにつながるラストパス+1)

    +(スーパーシュート+2)=4ポイント

*足元へタテパスを入れてから、スーパーシュートが撃てるくらいのスペースを確保できれば、そのスペースへのパスがシュートのためのラストパスとなり、スーパーシュートも実現すればゴールの可能性が高い。

例2) (ドリブルで一人抜く+1)+(ウラを取るスルーパス+2)

    +(シュート+1)=4ポイント

*サイドをドリブルで突破して、キーパーとディフェンダーの間にクロスボールを放り込めれば、後はストライカーが合わせるだけでゴールは近い。

 

シュートに関しては、まれに+3ポイント以上に値する天使のシュートがある。プロの試合でも、年に幾度か飛び出す類まれなスーパーシュートだ。わずかなチャンスに異次元の秀逸さを輝かせる美しいゴールで、得点のニオイのしない所からゴールインしてしまう天使のシュートだ。

バックパスがマイナスのポイントとなるのは、単にゴールから遠ざかるからだけでなく、攻撃の速度を遅らせてしまい、デイフェンダーに帰陣する時間を与えてしまうからでもある。なお敵を背負っていない状態のバックパスこそが悪魔のパスである。存在しない相手に怯えて、ボールを徒に後退させることは、一気にゴールの可能性を低めてしまう。それだけでなく、バックパスの後で敵がハイプレスを仕掛けてきたとき、自陣で数的不利を生む原因ともなる。悪魔のパスによって生まれた敵の亡霊のせいで、守備のマーカーが一人足りなくなる危険性が生じるのだ。

好みの問題もない訳ではないが、ゴールへと迫るためにはできるだけ前を向いて、使える前線のプレイヤーをなるべく活用した方が良い。確実に数的有利を維持しながらボールポゼッションする戦術も時には有効だが、原則論で言えば、無理のない程度に前線へのタテパスを優先させることがゴールへの近道である。

よって上記のポイント表が完成する。

 

ピッチの上には、天使が舞い降り、悪魔が潜む。これらの出没が、必ずしも神々の戯れのせいとは限らない。