2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

気分de迷著⑦

昔のサッカー(トータルフットボール誕生より前)では、守備の人と攻撃の人で役割が決まっていて攻守どちらかをそれぞれが担当していた。今日のゲームは何人で守って、何人で攻めるかということが作戦であり、いかに守備の人を引っ張り出すかが戦術の要だっ…

気分de迷著⑥

ドリブルであってもパスであっても、その目的を意識してゲームの流れの中で適切な選択をするべきだと著者は言う。パスというだけあって、つながるかどうかに関心が向かいがちだが、無目的なパスが何本つながったとしてもサッカーにはならない。ゲームを組み…

気分de迷著⑤

パスを本当に分類できるの? 最後の三行が肝かな。 【パスの区別】 ①レシーヴァーの足元へ②レシーヴァーの走りこむスペースへ a)仕掛けるb)つなぐ (例) ①-a) フォワードへの楔のパス -b) キーパーへのバックパス ②-a) マンツーマンマークされ…

気分de迷著④

ゴールを目指して行うプレイ、またはその準備まで含めてすべて攻撃であると著者は言う。それからドリブルを目的によって分類する、①仕掛ける②運ぶ③停止する。ゲーム中はターノーヴァーに注目しがちになるが、たとえ失敗してボールを奪われたとしても、それが…

気分de迷著⑧

前章のマクロ的(古典的意味の)スペースに対して、ミクロ的(現代的意味の)スペースの存在が指摘される。それはディフェンダーのリーチが届かない場所であればどこでもスペースになり得る、と著者は言う。現代の速い展開のサッカーは、この狭いミクロ的ス…

気分de迷著③

ここでは守備の具体的方法が述べられるが、サッカープレイヤーが実践において感覚的にやっていることをあえて言語化しているのだ。知識として持っていて実際のプレイとして実行してはいるけど、それを言葉で説明するとなると多くの人にとって難しいことだろ…

気分de迷著②

この章では守備は個人の能力を超えて、チーム(組織)の力でさらに大きな成果を発揮できることに言及される。1対1の体力・技術に相手と差がある場合でも、チームで連携して対処することで個人の守備力も増大させることができることが語られる。 組織的守備を…

背後の断崖絶壁

以前一部指摘したことがあるけど、ディフェンダーの危険なポジショニングの怖い話である。 優秀なフォワードなら必ずオフサイドラインのウラを常に狙っている。いわゆるディフェンスラインのギャップ(凹凸)を見つけたときは、ディフェンダーの背後に飛び込…

気分de迷著①

著者はいきなり日本サッカー界の長年の常識に異議を唱える。「守備とはボールを奪うことではなく、正しいポジションで待ち構えることである」という持論を展開する。守備の目的は相手プレイヤーからボールを奪うことでなく、ゴールへ近づけないようにするこ…

気分de迷著0

このシリーズでは迷著『サッカーの基礎理論』を著者自身が読み解いていく。「これで十分に表現を尽くした」と思うから書き終えた文章なのだが、あえて読み返すつもりで要約を試みる。理解のしやすさを求めて真実から遠ざかってしまっては元も子もないので、…