2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

サッカーの基礎理論⑪

サッカーの現象学のために しばらく思考の探検に付き合ってほしい。 2チームが4-4-2のフォーメイションで向き合っている。ボールポゼッション している相手チームの左サイドハーフが、サイドラインの突破を図って、 右サイドバックの位置へと上がってパス…

サッカーの基礎理論⑩

プレスは守備にあらず プレスとは、パスコースを制限しながらボールホルダーのプレイスペースを狭めるプレイである。守備の担当エリアに留まりつつ侵入してくるボールホルダーに寄せるのとは違い、自分から積極的にアプローチして相手のプレイに制限をかける…

へそとウラのはなし

へそとは腹の中程にあるくぼみないしでっぱりのことである。ウラとはディフェンダーの背後にあるスペースのことである。これは最終ラインのディフェンダーが、なぜ最も警戒しなければならないはずのウラを取られてしまうのかの話である。 一見すると、パスの…

サッカーの基礎理論⑨

スペースをカガクする③スペーストラヴェル 我々の設定では4バックとして考察してきたが、フォーメイションによってディフェンスが5バックや5ハーフを採用した場合はどうであろうか。この場合4レーンであったものが5レーンとなり、スペースは5分の4だけ狭くな…

サッカーの基礎理論⑧

スペースをカガクする②“スペース”を発見する 繰り返しになるが、マクロ的スペースとは相手フォーメイションの空白部分とオフサイドゾーンである。これに対してミクロ的スペースについて考える。例えば守備の左サイドバックとセンターバックとボランチが形成…

サッカーの基礎理論⑦

スペースをカガクする①“スペース”を活かす マクロ的(クラシカルな意味での)スペースとは、例えば4-4-2の同型フォーメイションで向かい合った場合、互いの両サイドバックが相手の空白地帯に陣取ることになる。この時の両サイドバックのポジションがスペー…