2024-01-01から1年間の記事一覧

気分de迷著⑦

昔のサッカー(トータルフットボール誕生より前)では、守備の人と攻撃の人で役割が決まっていて攻守どちらかをそれぞれが担当していた。今日のゲームは何人で守って、何人で攻めるかということが作戦であり、いかに守備の人を引っ張り出すかが戦術の要だっ…

気分de迷著⑥

ドリブルであってもパスであっても、その目的を意識してゲームの流れの中で適切な選択をするべきだと著者は言う。パスというだけあって、つながるかどうかに関心が向かいがちだが、無目的なパスが何本つながったとしてもサッカーにはならない。ゲームを組み…

気分de迷著⑤

パスを本当に分類できるの? 最後の三行が肝かな。 【パスの区別】 ①レシーヴァーの足元へ②レシーヴァーの走りこむスペースへ a)仕掛けるb)つなぐ (例) ①-a) フォワードへの楔のパス -b) キーパーへのバックパス ②-a) マンツーマンマークされ…

気分de迷著④

ゴールを目指して行うプレイ、またはその準備まで含めてすべて攻撃であると著者は言う。それからドリブルを目的によって分類する、①仕掛ける②運ぶ③停止する。ゲーム中はターノーヴァーに注目しがちになるが、たとえ失敗してボールを奪われたとしても、それが…

気分de迷著③

ここでは守備の具体的方法が述べられるが、サッカープレイヤーが実践において感覚的にやっていることをあえて言語化しているのだ。知識として持っていて実際のプレイとして実行してはいるけど、それを言葉で説明するとなると多くの人にとって難しいことだろ…

気分de迷著②

この章では守備は個人の能力を超えて、チーム(組織)の力でさらに大きな成果を発揮できることに言及される。1対1の体力・技術に相手と差がある場合でも、チームで連携して対処することで個人の守備力も増大させることができることが語られる。 組織的守備を…

背後の断崖絶壁

以前一部指摘したことがあるけど、ディフェンダーの危険なポジショニングの怖い話である。 優秀なフォワードなら必ずオフサイドラインのウラを常に狙っている。いわゆるディフェンスラインのギャップ(凹凸)を見つけたときは、ディフェンダーの背後に飛び込…

気分de迷著①

著者はいきなり日本サッカー界の長年の常識に異議を唱える。「守備とはボールを奪うことではなく、正しいポジションで待ち構えることである」という持論を展開する。守備の目的は相手プレイヤーからボールを奪うことでなく、ゴールへ近づけないようにするこ…

気分de迷著0

このシリーズでは迷著『サッカーの基礎理論』を著者自身が読み解いていく。「これで十分に表現を尽くした」と思うから書き終えた文章なのだが、あえて読み返すつもりで要約を試みる。理解のしやすさを求めて真実から遠ざかってしまっては元も子もないので、…

合目的性と非合目的性

『合理性と遊戯性』を書いていて思ったのだけれども、本当に読んでいただきたいのは『サッカーの基礎理論』で、その他の論考はこのブログの本旨からいうと枝葉みたいなものなんだけれど、サッカー人のものの見方というか特殊な見え方みたいなものに気づいた…

合理性と遊戯性

無駄を省くのか、‘’ちゃぶる‘’のか。シュートまでの過程をなるべく少なくするのか、逆に遊ぶのか。シンプルさと読まれにくさ。タテとヨコのダイナミズムの渦の中で、熱く鋭さを追求するのか、冷静に技術を究めるのか。ディフェンスラインのウラを狙うか、目…

パワープレイ便り

昔、西ドイツがゲームの終盤に、大型のプレイヤーを前線で駆使しながらロングボールを配給し、ゴール前での空中戦に持ち込む。狭いエリアでの激しい肉弾戦は数々の逆転劇を生み、その諦めの悪さをゲルマン魂と称賛されていた。細かい規則性によってというよ…

教科書的ボール奪取

ゴール方向へとドリブルで進むオフェンスプレイヤーを追い駆けてボールを奪取する、プレイの教科書的な解説をする。 まず並走できるスピードと位置までドリブラーに追い付かなければならないが、ドリブルと素走りでは後者の方が一般的には有利なので、なるべ…

高校サッカーとフィジカル

ここでは何かの論争に結着をつけようということではなく、論点整理のようなもの。簡単に言えば、高校サッカーにはどの程度のフィジカルトレーニングが必要か、ということ。実際には個人差が大きいことなので、それぞれのプレイヤーが判断することなので、確…

年のはじめに

分ると変わる わからないならかわらない わからないからかえられない わかっていてもかえられない わかっているならかえてみる わかるからこそかえられる (せっかく人は老いるのだから、) 気づきあかるい明日を築こう!